歯ってなに?
わたしたちは食物を摂り、エネルギーにして生きています。
歯は食物を噛砕くための大切な臓器です。
成人の歯は親知らずを含めて32本ですが、中年以降残っている歯はどんどん減って、80才では平均わずか4本たらずです。せっかく長生きしても、健康を保つための臓器が丈夫でなければどうしようもありません。
歯のしくみとはたらきをよく理解し、歯をできるだけ長持ちさせて、おいしく食事をし、生き生きと毎日をおくりたいですね。
では、「歯」はどういうものなのでしょうか? まず、それを探ってみましょう。
歯の形としくみ
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表面のエナメル質とセメント質 歯は約3分の1が外部に、残りが歯肉の中に埋っています。出ている部分の表面はエナメル質、歯ぐきのなかに埋っている部分の表面はセメント質でおおわれています。エナメル質部分は人間の体のなかで最も硬いところです。 象牙(ぞうげ)質 エナメル質とセメント質の内側が象牙質。カルシウムが少なく質がもろいため、ムシ歯がここまで進むと、その後は加速度的に進行してゆきます。 歯髄 血管と神経の部分。歯髄のなかには象牙質をつくる細胞があり、血管を流れる血液からたえず栄養と酸素が送られるために、歯を保護するはたらきをします。 |
歯肉のしくみと働き
歯は強い繊維の束である歯根膜によってしっかりとあごの骨に固定されていますが、歯肉はこの歯根膜やセメント質をおおって保護しています。また、歯並びが正常になるようなはたらきもしています。さらに歯肉のなかの神経や血管は、歯と歯のあいだからあふれた食べ物を、歯の内側に送るはたらきもしています。
次に、わたしたちの体の中での「歯」の大きな役割と、関わりを探ってみましょう。
人間の体は血液・リンパ液・神経などによってすべての器官が連絡しあっています。からだのどこかに故障が起きると、他の関係ないところまで影響があらわれます。歯の場合も同じです。むし歯や歯周病が全身的な病気の引き金になることもあるのです。
次のようなデーターがあります。
| 原因不明の発熱 | 病気の歯を抜いたら治った(35%) |
| 腎炎 | 歯や扁桃などの慢性的炎症が原因(80%) |
| リューマチ性関節炎 | 歯が関係(25%) |
| 蓄膿症 | 歯が関係(5~13%) |
※神経痛、頭痛、湿疹、じん麻疹、胃潰瘍、消化不良、結膜炎なども歯の病気に関係しているといわれています。
~ 歯の病名と、それが体全体に及ぼす具体的な影響 ~
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歯が1本なくなると…? 歯の一番大切な役割はものを噛むこと。奥歯が1本なくなると、ものを噛む力が半分になります。噛む能力が低下すると、胃に負担をかけ胃腸病をひき起こします。長い間には胃潰瘍や胃ガンの原因にもなります。 噛み合わせが不調和になると…? 歯は上下16本ずつが、微妙なバランスできっちり噛み合って健康を保っています。この噛み合わせが不調和になると、偏頭痛や耳鳴り、腰痛、手足のしびれ、肩こりや視力障害などの原因となり、いつも不快な症状に悩むことになります。 |
口のしくみと働き
最近、アゴの細いスマートな輪郭の顔がふえました。加工された柔らかいものが主流の食生活のせいです。咬む作業がなおざりにされ、アゴは未発達で、歯が32本生えそろうスペースがありません。この歯とアゴの不調和が、噛み合わせを悪くし栄養の消化吸収を妨げます。歯と口の構造を知って、噛むことがどんんあに大切かを考えてください。
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口のはたらき わたしたちは生きるためのエネルギーを食べ物から取ります。口は食べ物が一番初めに入るところで、ここで物は噛み砕かれ、飲み込まれて胃に送られます。スムースな消化を助けるには、よく噛むこと、噛んで唾液をよく混ぜ合わせることが大事です。唾液は噛めば噛むほどよく出ますし、食べ物はおいしくなります。 歯とアゴの骨の不調和 アゴを使わない食生活はアゴを細くします。歯の大きさは変わりませんから、歯とアゴは調和をなくし噛み合わせがくずれます。噛み合わせがズレていると、十分に噛むことができません。歯が物を噛み砕くという役割を果たさないことになります。 |
あごが弱っています 噛むことをあまり必要としない食生活はアゴやアゴの筋肉を弱くします。どんなに歯や歯周組織の病気を治療し、不正咬合を治しても、アゴや口を動かす筋肉や関節が衰えてしまうと、十分噛むことができません。また、心理的なストレスが加わると、アゴは緊張し、もっと困った状態になってしまいます。一度弱くなったアゴは簡単に元の丈夫さを取り戻せません。 歯と口は「健康の入り口」です。専門医の定期的な検診を受けて、いつも歯と口をよい状態に保つことが、あなたの健康につながります。 |



