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講演会紹介

2月6日のTBSテレビ「報道特集NEXT」は、混入していた有害金属『中国製歯科技工物』輸入放任に警鐘。
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■中国製歯科技工物に有害金属混入 


泉歯科医院では現在、薬事法で定められた安全な材料を使用しています。そして当医院では、歯科技工士は患者さんとの距離が近いほど、よりよい仕事ができると考え実践しております。
泉歯科医院技工所
そのため、当医院と隣接する
当歯科技工所にて国家資格を有した経験豊富な歯科技工士が1点、1点を気持ち込め、患者さんとより近い距離で歯科技工物を製作しています。


違反すると1年以下の懲役もありうる。
日本では通常国家試験を通った者、JIS規格の合金を用いて歯科技工物を製作している。
とことが、海外には歯科技工士法が適用されないため、資格のない者が日本の規格外の材料で歯科技工物 を作り、それが日本に送られてくる可能性がある。
歯科技工物は薬事法の医療機器に入らないために、チェックを受けることもない。
中国製の歯科技工物に問題はないのか?
歯科材料を専門とする愛知学院大学歯学部の河合教授の協力を得て、分析を行った。
河合教授の顔が曇った。
貴金属合金で発注した中国製の歯科技工物に、何と安いニッケル、モリブデン合金。
「オーダーとは全く違いますね」
ニッケル合金は日本でも認められている。
しかし、貴金属で注文した歯科技工物がニッケルで作られたとすると、大きな問題を起こしかねないと言う。
何故か?
東京医科歯科大学歯学部附属病院の外来には、ある特定の金属にアレルギー反応を示す患者が後を絶たない。
例えば40歳代のこの男性。
半年前に皮膚に水膨れができた。
足先に加え、太ももにも湿疹が。
アトピーだと思っていたと言う。
最近、ようやく口のなかの金属が溶け出て起こる金属アレルギーを疑うようになった。
男性が強く反応を示す金属とは!
問題は、
ニッケルだった。
ニッケルは前歯の指し歯に含まれていた。
日本で10年前に入れた歯だが、どこで作られたかは分からない。
「金属アレルギーはすぐにはでない。何年もたってから。忘れたころ に口の中に出ると思われるが、こうして手や足に出るので、患者さんはえ! 歯科金属が原因ですか、と驚きます」
金などの貴金属と比べると、ニッケルはアレルギーを起こしやすいと言う。
「我々の外来のですね、統計データを10年ほど取っていますが、ニッケルアレルギーがナンバーワンですね」
アレルギーを起こさないよう、貴金属を指定したのに、ニッケル合金が使われ、患者に 被害が出たらどうするのか?
中国2
「医療は招いた事故ですから、これは重大な問題ですね」
私たちは、中国から取り寄せた歯科技工物をさらに分析していった。
ところが、日本では歯科合金への使用は禁止されている有害な金属が検出された。
それは!
発がん物質のベリリウムであった。
厚生労働省の調査によると、指示した材料以外で作られたことが度々あるが15%であった。
「これは大きな問題だ、と指摘する専門家いるなか厚生労働省の研究班はほぼ問題はないと言える、と何故か問題視していません」
愛知学院河合教授が見守るなか、ある特殊な金属が検出された。
「ああ、ベリリウムですね。ビックリしたところです」
日本では使用は禁止されている
『有害なベリリウム』が検出されたのだ。
日本と取引があるという中国の歯科技工所の3か所の補綴物に1.2%から1.9%の有害なベリリウムが含まれていた。
この量だと誤って混入した可能性は低く、故意に入れられたと考えられると言う。
ニッケルにベリリウムを入れると、低い温度でニッケルが溶けるので歯科技工作業がしやすくなると言う。
WHOの下部機関のがん研究所は、ベリリウムには発がん性があるとして、グループ1に指定している。
また、細かいベリリウムを肺に吸い込むと死に至る慢性ベリリウム症に罹る。
ベリリウム粒子を吸い込む可能性のある歯科技工士に健康被害が出る可能性がある。
こうしたことから、25年前、
日本では歯科合金へのベリリウムの使用を禁じた。
東京歯科大学の小田教授は、当時の経緯を教授はこう話す。
「ベリリウムの体に対する発がん性の問題から、合金にベリリウムの
添加が必要であるのかどうかの厚生省(当時)からの諮問がありまして、ベリリウムを特に加える必要はないよ、と学会として見解を出したことがございます。 その時点で厚生省がベリリウムはダメと言っています」
分析を見守った河合教授はこう話す。
「リスクマネージメントとして、ベリリウムが数%入っていれば問題であり、健康被害の防止について担保できてないのです」
患者の口にベリリウムを入れることは、あってはならない、と河合教授は話した。
「誰の口にも入れたくないですね」
中国上海の歯科技工所を再び訪ねた。
「うちはドイツのベゴ社の合金であり、一番信頼できます」
割高にはなるが、ベリリウムの入っていないドイツ製の金属を使うと言う。
そして、ベリリウム入りの歯科技工物を送ってきた歯科技工所 へ。
担当者に質問した。
ベリリウムが1.9%含まれた歯科技工物を日本に送ってきた。
何故かと問うと、
「気付かなかった」
「日本でベリリウムは禁止だと知っていましたか?」
「知りません。ベリリウムに発がん性があることは、聞いています。でも、中国にはベリリウムを禁止する決まりがないんです」
中国では禁止されていないので、使った、とB社(1.8%のベリリウム含有)3、4年前日本と取引をしていた。
「日本の歯科医師から強く口止めされているので、どこへ送ったのか明かせない」と言う。
C社(1.4%のベリリウム含有)の営業担当者日本に留学経験があり、ベリリウムが日本で禁止だと知っていた。
「何て、答えようかなぁ。ちょっと注意がたりなかった。忙しかったのですよ。国内用と材料を区別しなかったのですよ。ことの重大さが分かっていれば、従業員にはベリリウム入りの材料は使うなと話したのですが・・・今は、ベリリウムを使うのをやめたので、大丈夫ですよ」と弁明。


C歯科技工所と取引をしている日本の千葉県の代理店を訪ねた。
すると男性は、「100%うそですね。1度も仕事を出したことはありません」
男性は上海のC歯科技工所とは絶対に取引をしたことはないと言う。

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泉歯科医院の技工所と国家資格を有した経験豊富な歯科技工士の作業風景
泉歯科医院技工所




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